PRECISE精密治療
精密治療とは
当院では歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを使用した精密治療を行っております。
マイクロスコープは治療部位を明るくしたり、拡大したりしながら治療を進められるため、虫歯や歯周病治療、根管治療などの精度が向上しました。治療前の準備もCTやラバーダムなどを活用することで再発予防に結びつけています。またマイクロスコープは治療前・治療中・治療後のお口の状況も撮影可能です。「どのような治療をしたのかがよりわかるようになった」と患者様からも好評をいただいております。
マイクロスコープによる見え方の違い
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1倍
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16倍
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32倍
当院の精密治療への
こだわり
マイクロスコープの活用
根管の中は肉眼で直接見ることができません。そのため、以前の根管治療は事前に撮影したレントゲンで虫歯の進行状態を把握し、手探りで細菌に感染した部位を取り除いていました。医師によって技量にばらつきが生まれ、再治療が必要になる方も多くいらっしゃいました。
それがマイクロスコープの登場によって変わりました。根管内を拡大しながら詳細に観察できるので、感染源を徹底的に取り除けるようになったのです。
CTを用いた診断
根管内は、暗く狭いので肉眼で直接見ることはできません。また、歯の根も複雑に枝分かれしていて、通常のレントゲンだと詳細に把握するのが困難です。
そこで精密根管治療にはCTを用いた検査が重要になってきます。CTならば、根の先の状況、歯の神経の位置などさまざまな情報を立体的に得られるので、詳細な治療計画を作成できます。
ラバーダムの装着
歯科治療においては、治療部位にできる限り細菌を残さないことが何よりも大切です。
しかし、治療過程で患者様の唾液に含まれる細菌や呼吸時の水分が付着することがあります。そのような状況を放置していると、再感染や脱離リスクが高まってしまうのです。そこで当院では根管治療に限らず、虫歯治療や修復治療にもラバーダムを使用しています。ラバーダムシートがあれば、口腔内と治療部位を区切れるため、スムーズに治療を進められます。
神経を残す歯髄保存治療
細菌が歯髄(歯の神経)にまで達してしまうと、以前は歯を守るため、神経を抜いて被せ物をする治療がメインでした。しかし、マイクロスコープの登場によって、歯髄が露出してしまった場合でも、MTAセメントを用いた歯髄保存療法を行える選択肢が生まれました。
歯髄保存療法がうまくいけば、今まで通り歯に栄養が行き渡り、破折リスクが抑えられて歯の寿命が長く保たれます。治療後も丁寧にメインテナンスを続ければ、以前と同じようにご自身の歯で食事をお楽しみいただけます。「歯の神経を抜くしかないと言われた」などでお困りの方は、歯髄保存治療に積極的に取り組んでいる当院までご相談ください。
歯髄保存のメリット・デメリット
Meritメリット
- 天然の歯や神経を残せる
- 抜髄後の病気を予防できる
- 歯を補うコストがかからない
Demeritデメリット
- 保険適用外の治療となります
- 確定診断が難しい場合があります
- 被せ物のため歯を削る場合があります
歯髄保存治療の方法
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Step01
診断
問診と検査を行い、歯髄保存治療ができるかどうかを分析します。治療が可能な場合は、麻酔を行って治療の準備に移ります。
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Step02
隔壁・ラバーダム防湿
まずは歯の外側の細菌に感染した部分を取り除いていきます。その後、ラバーダム防湿を行い、神経付近の虫歯を除去するための準備を行います。
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Step03
マイクロスコープによる治療
マイクロスコープを使用し、免疫細胞の活性化が期待できる歯髄だけを残します。それ以外の炎症が生じている歯髄は丁寧に取り除きます。
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Step04
セメント充填
MTAセメント・バイオセラミックを歯髄表面に充填。神経を保護していきます。
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Step05
仮止め
歯を補強しつつ、仮止めを行います。約3週間ほど経過観察を行っていくのが基本的な流れです。
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Step06
詰め物・被せ物
経過観察を行った後、お口にトラブルが発生しなければ詰め物や被せ物の治療を行います。
歯髄保存治療の期間・回数
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歯髄保存治療治療期間:2カ月~6カ月 回数:2回~3回
歯の寿命をできる限り
伸ばす精密根管治療
神経を保存するのが難しいレベルにまで虫歯が進行した場合は、歯を守るためにも、根管内の神経や血管などの組織を取り除かなければなりません。その後、根管内部をきれいに洗浄してから、消毒・薬剤充填などを行います。このような一連の処置を根管治療と呼びます。
しかし、根管内の構造は一人ひとり異なり、形状も複雑です。そのため、肉眼での根管治療は困難を極めます。
そのような課題を解決したのがマイクロスコープによる精密根管治療です。歯科用顕微鏡を用いて、根管内を明るく拡大し、汚染された神経や血管などの組織、古い充填材料等を丹念に除去していきます。精密根管治療がうまくいけば、再治療のリスクが抑えられ、長期にわたって歯を残す効果が期待できます。
精密根管治療のメリット・デメリット
Meritメリット
- 比較的再発しにいく
- 抜歯の可能性が下がる
Demeritデメリット
- 保険適用外の治療となります
- 歯が脆くなります
- 痛みを感じなくなるため、異常を自覚できなくなります
精密根管治療の方法
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Step01
診断
問診、レントゲン、CT、マイクロスコープなどを活用し、根の形を把握し、現状の問題点を分析します
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Step02
感染した神経をかき出す
先が細く尖ったファイルと呼ばれる機器を用いて、細菌感染を起こした血管や神経を取り除いていきます。
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Step03
薬剤で殺菌
根管内を薬剤で綺麗に洗浄していきます。再発しないように歯の中で繁殖した細菌を少しずつ減らしていきます。
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Step04
消毒薬を詰めて仮封
外から細菌が入らないよう、綺麗になった根管内に消毒薬を充填し仮封をします。患者様の症例に応じて適切なセメント材料を用います。
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Step05
根管充填
洗浄と消毒を繰り返し、根管内が問題なく殺菌できた後、樹脂状の詰め物をします。当院では基本的にはMTAセメントと呼ばれる材料を用います。
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Step06
土台と被せ物
根管に土台を作り、被せ物をセットします。マイクロスコープを用いて、天然歯と被せ物をピッタリと接着させて、細菌の侵入を防ぎます。
精密根管治療の料金案内
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精密根管治療
(治療期間:1ヶ月~2ヶ月 回数:2回~10回)¥110,000~¥165,000
※税込価格